ゆーへーです。(@u-hey3185)
YouTubeのチャンネル登録者数 16.8万人を誇る、カメ五郎さんの書籍を紹介します。
『週末ライト・サバイバルのすすめ』は記事のタイトル通り、キャンプ初心者には向いていないです。
ただ、そこそこのキャンプ経験があって、
「キャンプよりももっともっと原始的な野営をしてみたい!」とか、
「自然のなかで生き抜くチカラを身につけたい!」と思ってる方にはワクワクする内容です。
なんせ著者があのカメ五郎さんですからね、経験値が違い過ぎます。
YouTubeを見てる人はわかるでしょうけど、
野生のスッポンを捕まえて、その場でさばいて、そのまま生き血を飲んじゃいますからね。ハンパない人です。(後日、バッチリ食中毒で入院してます。)
怖いもの見たさで実際に見てみたい!という方はこちらからどうぞ。
(動画には解体シーンが含まれていますので、ご注意ください。)
ちなみにこの本には、このような解体シーンはほとんど登場しないです。
じゃあなんでそんな動画載せたんだ。と思うかもしれませんが、こんなことをしてる人の本だからおもしろいんだ、ということを伝えたいからです。
そしてなにより、カメ五郎さん自身が純粋にサバイバルを楽しんでるのが伝わってくるので、読んでるこちらも楽しいんですよね。
ぜひ、読んでみてください。
サバイバルはギャンブルじゃない。
いやいや冒頭のスッポンの動画はどうなんだ?と思いますよね。
『週末ライト・サバイバルのすすめ』ではその動画についても、
浅はかな知識で行動し食中毒に
『週末ライト・サバイバルのすすめ』 P123より抜粋
絶対やってはいけない実例
として触れています。
こんなことも言っています。
サバイバルは、気力と知識、経験のすべてが揃って初めて成立するので、どこかが欠けていたら失敗します。でも、失敗も経験のうちなので、失敗は恐れないで良いです。その経験は現地でしか得られない武器ですから。でも知識は、事前に勉強しておかないと命取りになります。
(中略)
わからないモノや自信がないモノには、絶対に手を出さない。ギャンブルをしに来たんじゃないから。知識を身につけて実践する。それが、経験値として蓄えられ、、気力にもつながるのです。
『週末ライト・サバイバルのすすめ』 P110より抜粋
あのスッポン動画がYouTubeに投稿されたのは2017年ですが、実際に撮られたのは2010年。
いまが2021年なので、11年も前の話です。
カメ五郎さんは数多のサバイバル経験を経て、そして無知の怖さや失敗を通じて、この考えに辿り着いたんだと思います。
残念な点も…。
この本の残念な点は、途中からカラーページが一切なくなることです。
単純になんで?って思いました。
しかも途中からってのが謎なんです。
『週末ライト・サバイバルのすすめ』は127ページまであって、最初の約30ページあたりまでは、ばっちりカラーページなんです。
なのに、それ以降は1ページたりともカラーぺージが存在しません。
キノコや山菜を紹介してるページもあるのですが、掲載されている写真は途中からすべて白黒です。
予算の問題なのか、なにか理由があるのかわかりませんが、内容がおもしろいだけにすごくもったいないんですよね。
YouTube動画と合わせて見ると、理解が深まるかもしれません。
この動画なんてどうでしょう。
自然に生えているキノコを採りつつ、そのキノコの解説もしてくれているので勉強になりますよ。
YouTubeもよければ是非に ▶︎ 【カメ五郎】ネイチャー・ポケット@YouTube
知識こそ正義。
『週末ライト・サバイバルのすすめ』の随所にそれが現れています。
いくつか上げていくと、
よく、テレビで木の枝やツルを切って断面から水を確保していますが、安易に真似をするのは危険です。テイカカズラなど毒性がある植物も存在するので、きちんと植物の正しい知識を身につけておかないといけません。
『週末ライト・サバイバルのすすめ』 P25より抜粋
毒キノコはよく「縦に裂ければ大丈夫」、「虫が食べた跡があるから大丈夫」などといった迷信が多いが、そういった類のものは全てデタラメです。きちんと正しい知識を学び、種を判別する以外、身を守る方法はないので気をつけよう。
『週末ライト・サバイバルのすすめ』 P86より抜粋
テレビで見た、人から聞いた方法を安易にサバイバルで実践するのは危険だということです。
そして、『正しい知識』を得るには自分自身で勉強していくしかないと思います。
ボク自身、この本を読んでから、キノコと野草の図鑑を買いました。
平凡なキャンプが飽きた方へ
おしゃれなギアを並べて、美味しい料理つくって、あったかいテントで寝る。
そんなみんながやっているようなキャンプに飽きたら、是非、『週末ライト・サバイバルのすすめ』を読んでみてください。
そして、ナイフ・飯ごう・メタルマッチ・塩だけ持って、山に行ってみてください。
はじめは自分の無能さに愕然とするかもしれません。
ただ、次第に、
メタルマッチで火を起こせただけで、
自分で採った山菜を塩スープにして飲んだだけで、
『生きてる』とすごく実感が湧くと思います。
いっしょに生きるチカラを身につけましょう。
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